昔、保護犬を飼っていた話① ~出会い編~

お品書き

こんばんは。
夜は絶対ご飯派の私です🍚
昔から夜はご飯だった習慣が染みついているようです。
今年は海外米にチャレンジして痛い目を見た自分。その後いろんなお米を試した結果、新潟のブレンド米に落ち着きました。マジで米は新潟しか勝たん。

さて、昨日“縁”の話をした時にふと飼っていた犬のことを思い出したので、今日はそのことを書きたいと思います。
自分にとって思い出深いワンコで、犬でありながらも仁義や礼節を重んじる性格で、かつビビりで頑固な犬でした。
彼からは実に多くのことを学びました。
この話はかなり長くなるので、分割して連載(?)していくことにします。

彼は2代目のワンコとして実家に迎えられました。
名前は「りんたろう」。
当初、ペットショップから引き取るより身寄りのない犬の方が良いだろうと、市内の犬の保護団体をチェックしHPから閲覧。
自分は大の犬好きでありながらも当時、私は仕事が大変だったため興味はなかったのですが、親が「この黒い犬に会いたい」「この子にしよう」というので彼が候補に選ばれました。
名前は仮名で「りんたろう」と名付けられていた。
真っ黒で立ち耳のオスの子犬。
ちょい、しゃくれているのでそんなに見た目は可愛くない。
「俺は俺!」みたいな自我の強そうな顔つきでした。
なぜ彼が気に入ったのか、私は謎でした。


しかし最初に連絡すると「あー、この子もう貰い手が決まってるんですよ」と保護団体側よりお断り。
なーんだ、としばらく落ち込み「じゃあどうしようか」と話をしていると後日連絡が。
「実はこないだキャンセルになったので新たな貰い手を探しています」
「実際に会ってみませんか?」
と保護団体の方に言われ、実際の保護施設に向かったのです。
一度は諦めた子犬との出会い。
これもまた“縁”ですね。

車を走らせること1時間。
山奥に保護施設はありました。
車を降りた瞬間、既にワンワンワンワン!オウ!オウ!オウ!オウ!と大きな声が響き渡っている。
犬舎に入りきれない大型犬が外飼いされていた。
自分の犬小屋をひたすらガリガリ破壊している犬もいるし、鳴くのが止まらない犬もいる。
ポインターの彼は飼い切れなくなったのか、狩猟に連れ出されてそのまま山に置き去りにされたらしい。
「人間なんか俺は信用してねーわ!!」
と言わんばかりに止まることなく、警戒心剝き出しで私達に対して鳴き続けていた。

「遠いところからわざわざありがとうございます」
施設のスタッフの方から内に案内されると一気に獣臭さがプ~ンと臭ってくる。
ここには何十頭もの犬が引き取られているが、常に飽和状態だ。
ブリーダーの元で強制的に何度も繁殖させられていた犬、野犬、持病などを理由に捨てられた犬など事情は様々だ。

目的の子犬のゾーンに通された。
同じく子犬を見に来ていたファミリー(中学生のお子さんとご両親)もいた。
サークルの中には子犬が3匹いた。
薄茶色のタレ耳、茶色のブチ、そして真っ黒な子犬、彼がりんたろうだ。

薄茶とブチが駆け寄ってくる。
「うわああああああああああああああ!」
「人間だ!人間人間人間!」
「あそんであそんで!こっち来て!あそんであそんで!」
「イヤッッハァーーーーーーー!!!」
そんな勢いで大ハッスルしている。
そんな中、りんたろうはサークルの中央にいて置物の様にじっとしている。
だまーってこっちを見ている。
子犬なのに物凄い目力だ。
だが他の子犬のテンションは止まらない。
「キャアアアアアアアア!人間人間人間人間!」
「あそんでええええぇぇぇぇ!」
「うおおおおおおおおおお!」
走り回りながら暴れていると突然耳をつんざく悲鳴が!
「キャンキャンキャンキャアアアアアア!」
「足が!足が柵に引っ掛かって取れないよぉぉぉぉ!」
「助けて助けてたす…あ、取れた」
「いよっしゃああああああ!人間人間!あそぼうあそぼうあそぼう!」


その間、3秒!
ブチが一人で勝手にパニックになり、その後も大声を上げながら魚のブリみたいに跳ね回っている。
「なんじゃこりゃ」とポカーンとしている私達。
とんでもないわちゃわちゃっぷりに顔は引きつり、壁に張り付くファミリー。
さては…犬を飼ったことがないな?
「あぁ、その子よく柵に足引っ掛けて大げさに叫ぶんですよ」
スタッフは呆れ返った顔で言った。
ブチは一番構ってちゃんで、いつもこんな大騒ぎをしてスタッフの注目を集めようとしているらしい。
ブチよ、君はちょっと落ち着きを覚えてくれ!


ハイパーハイテンションでカオスな子犬サークル。
次回は「りんたろうを選んだ決め手」について書かせていただこうかと思います。

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